1920年代のオリンピックから90年代のF1レース、現在ではインディ500など、数かずのスポーツイベントで公式計時を担ってきたタグ・ホイヤー。スポーツと密接にかかわってきたこのブランドは、60年代に活躍したスイス人レーサー、ジョー・シフェールとのスポンサーシップを締結して以来、数多くの世界的なトップアスリートと歩みをともにしてきたことでもよく知られている。現在ではF1レーサーのルイス・ハミルトンやジェンソン・バトン、女子テニスプレーヤーのマリア・シャラポワらをサポートしている。
そんなタグ・ホイヤーが今回パートナーシップを結んだのが、日本人テニスプレーヤーの錦織 圭(にしこり・けい)選手。現在ATPツアーランキング18位、昨年11月にはランキング1位のノバク・ジョコビッチを破る快挙と成し遂げ、去る1月の全豪オープンでベスト8に入るなど、いま最も期待されている日本人男子プロである。
「つねに完璧を求めるタグ・ホイヤーの企業姿勢には、つねにトップを狙って進化しつづける自分の世界観と共通するものがあります。そして、これまでタグ・ホイヤーのパートナーとなった、世界を代表する一流アスリートたちとともに、自分の名がくわわることは大変な名誉であり、誇りに思います」と錦織選手は語る。
またタグ・ホイヤーのCEOであるジャン=クリストフ・ババン氏は「錦織選手には、積み重ねてきた努力とあくなきテニスへの情熱、決してあきらめることのない強い意志があります。そして夢を実現するため高い目標を掲げ、到達すればより視野を広げてさらなる高みを目指す。それはタグ・ホイヤーの価値観とみごとに重なるんです」とコメントした。
錦織 圭選手とタグ・ホイヤーの関係は、単なる広告塔とクライアントではなく、価値観を共有する大切なパートナーであると言えよう。ルールを打ち破り、固定概念に挑む。つねに反逆の精神を忘れず、単なる進化ではなく変革を起こす──「なにか」を期待せずにはいられない、そんな二者が結んだパートナーシップなのである。
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