バーゼルワールドに集う時計ブランドのなかで、パテック フィリップが頭ひとつ抜けて見える。それは、パテック フィリップがスイスの伝統を受け継ぐ時計ブランドであるという自負を強くもっているからにちがいない。
たとえば、新作のパイロットウォッチ「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム」の場合、このパイロットウォッチに自社の独自の機構であるトラベルタイムと呼ばれるGMT機構を組み合わせて新作をリリースさせた。
完成した腕時計は、単純なトレンドの踏襲におさまらない。過去176年もの自社のアーカイブと現代的なエレメントに範を置きつつ、実用的なメカニズムを自分たちの技術的蓄積に照らし合わせて設計されている。
ブルーの文字盤も単純にトレンドをなぞるのではなく、文字盤や仕上げに芸術的取り組みが見て取れる。老舗ブランドの蓄積と技術力によって、ほかを寄せ付けないハイレベルな製品となっている。
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