書体にまでこだわった新設計のスリムコレクション
――数々の高級時計ブランドで要職を歴任されていますが、そもそもウォッチビジネスについたきっかけとは何でしたか?
13歳の頃から時計に魅せられ、虜になりました。フランスで時計作りと精密機械工学を学び、同時に絵を描くことも好きだったのでアートを学びました。つまり技術とデザインという、日本でいう二足のわらじを履いていることになりますね(笑)。どちらかに専門的になるということは一長一短があり、自分はその両者をうまく応用させることができるとおもいます。
――80年代半ばといえば、まだ機械式時計の本格的な復興前夜でしたね。
機械式時計の再興に立ち会えたのは幸運だったとおもいます。すばらしい時計ブランドに入り、多くの人に出会えたことが大きかったですね。またその後、多くのメゾンで働くことで時計やその業界全体を俯瞰することができました。 |