美しいグランフー・エナメル文字盤とともに6時位置には、トゥールビヨン機構が搭載されている。通常のトゥールビヨンと異なり、このユリス・アンカー・トゥールビヨンの脱進機には、ナノ微結晶ダイヤモンドでシリコンをコーティングした「ダイヤモンシル」が脱進機に使用されている。
脱進機の革新に挑みつづけてきたユリス・ナルダンが開発した新機構が搭載されている。また脱進機のアンクルは、髪の毛よりも細い2本の屈曲したブレードで支えられている。ゼンマイから動力が伝わり、アンクルが動くとこのブレードが揺動し、テンプの動きをサポートする。このブレードの働きで、ゼンマイのトルクが弱まってもテンプの動きは衰えず、時計の精度が保たれる。海洋クロノメーターの高精度を追求してきた創業期からのDNAを感じさせる技術開発の試みが、このモデルにも受け継がれている。 |