2016年のSIHHにおいてオーデマ・ピゲが披露したのは、卓越した仕上げと高度で先進的なメカニズムによるコンプリケーションを中心としたものであり、2015年のハイジュエリー攻勢とはまた違った、このメゾンの本質に立ち返った印象の新作たちでした。
そんな中でも一際の異彩を放っていたのが、こちらに紹介するロイヤルオーク オフショア ダイバー クロノグラフでしょう。
オーデマ・ピゲ:ロイヤル オーク オフショア ダイバー クロノグラフ Ref. 26703ST.OO.A027CA.01 イメージ
近年では男性用腕時計として、最も一般的な三針時計以上に多く生産されていると言われるクロノグラフですが、オーデマ・ピゲの人気モデル、オフショア ダイバーにもクロノグラフを、という発想は、遅かれ早かれ出てくるものと誰もが考えており、特に目新しい感じでもないのが率直なところではありますが、やはりそこは真のラグジュアリー・スポーツを知るオーデマ・ピゲ、そのソリューションは過激でラグジュアリーなものでした。
すなわち文字盤に、商業的に無難と考えられるモノトーン系ではなく、タンジェリン、ライム、レモン、ブルーのトロピカルな色彩ばかりで4色の展開としたのです。
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