ジラール・ペルゴが1945年に製作した、手首に合わせて湾曲したデザインを特徴とするレクタンギュラーモデルを復刻したヴィンテージ1945。
今年そのコレクションに追加されたのは、既出のヴィンテージ1945 XXL ラージデイト ムーン フェイズの文字盤を、淡いグレーのトランスパレントに改めたモデル。
XXLというネーミングながら、そのサイズも従来のヴィンテージ 1945 XXLと同じ縦36.10ミリ×横35.25ミリであり、小径のムーブメントのままケースサイズばかりを過剰に大きくした時計達とは一線を画す、品の良い仕上がりです。
文字盤を半透明とすることで、今まで文字盤に隠れて見ることが出来なかったラージデイト機構などが見えるようになり、クラシックを特徴とするこのコレクションに、メカニカルでモダンなテイストが加味されています。
文字盤上に描かれるインデックス等は、半透明のグレーにホワイトプリントで描かれた明瞭なものながら、そのデザインはブレゲ数字と楔形インデックスというクラシカルなものであり、このモデルに一際の個性を与えています。
シリーズ共通の太目のドルフィン型長短針とのバランスも良く、トランスパレント文字盤でありながら視認性が犠牲になっていない点は特筆すべきでしょう。
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