ロンジン社長、ウォルター・フォン・カネル氏。 彼は長年に渡ってロンジンというウォッチメゾンに愛情を注ぎ続け、またその経営に大いに貢献して来ました。 そんなカネル氏の考える「ロンジンに有って、他に無いもの」を具現化したと言われるヘリテージコレクションに、1960年代後半に登場した同社によるダイバーウォッチをオマージュしたモデル達が加えられました。
同じく今年の新作として紹介されたコンクエスト・ヘリテージ同様に、オリジナルの持つケースシェイプやサイズ感をはじめ、その他のディテールを出来る限り忠実に再現しつつも、極めてモダンなロンジン・エクスクルーシブ・ムーブメントを搭載。
その完成度の高さは、50万円以下というプライスゾーンを中心とするウォッチメゾンの中でも特に際立っており、その玄人好みなブランドのキャラクターも相まって、ビンテージ・ウォッチやハイ・コンプリケーション等の熱心なコレクター等、時計通達の評判が群を抜いて良好であることも、このメゾンの特徴といえるでしょう。
ロンジン:ヘリテージ ダイバー L2.795.4.52.0
今回登場した三針モデルは、1960年代後半に製造され、ハイビート・ムーブメントとコンプレッサーケースをフューチャーしたウルトラクロン・ダイバー(Ref.8221)をオマージュしたものであり、2時位置と4時位置に配されたリューズや、挿し色が加えられたインナーベゼル、12角のアウターベゼル等、1960年代のテイストを見事に再現しています。
またクロノグラフは、上記のRef.8221と同時期に登場したRef.8224をオマージュしたものであり、オリジナルの手巻きムーブメントがCal.2894のデイト付き自動巻ムーブメントに改められる等、実用性を決して犠牲にしない同社のポリシーは、ここにも貫かれています。 |