「カレンダーは、私たちの惑星の四季と位相に合わせるために、人間がつくり上げた仕組みです。私たち観測者は、畏敬の念を抱きながら、太陽を周る地球の公転が生み出す四季と位相を特定します。アニュアルカレンダーとムーンフェイズには、私達を支配する宇宙秩序が反映されているのです」 ミシェル・パルミジャーニ
ミシェル・パルミジャーニの、カレンダーに対する情熱を物語るトンダ カランドリエ アニュエル。パルミジャーニ・フルリエは、この時計のためにレトログラード アニュアルカレンダーと高精度ムーンフェイズを収めるキャリバー PF339を開発しました。ふたつの複雑機構を組み合わせた新しいトンダ カランドリエ アニュエルは、太陽をまわる地球の公転と月に対する自転を正確に表す、天文学を極めたタイムピースです。
レトログラード式アニュアルカレンダーにおける美学は、年に一度自分の時計と接する機会を持つことにあります。二月以外は自動的に日付が調整されますが、閏年かどうかにかかわらず二月は29日間であることが前提で動くため、四年間のうち三年は一年に一度、二月の終わりに、この時計の精緻な機構と向き合って手で日付を調整することになります。調整が終われば、また次の365日間、時計は正確な歩みを続けます。日付のレトログラード表示は、6時位置のムーンフェイズを邪魔することなく、極めて情緒的な複雑機構を際立たせます。曜日と月は、それぞれ9時位置と3時位置の小窓に読み取りやすく表示されます。 |