スーパーコピー時計 >>デテント天文台クロノメーター(仮) デテント脱進機について
デテント天文台クロノメーター(仮) デテント脱進機について

一見すると木製のケースに収まったデスククロックに見えますが、懐中時計サイズのムーブメントが簡易ケースに収められ、さらにサンドイッチ構造の木製ケースに収められています。

恐らく100年ぐらい前のもので、ローマンインデックスの文字盤はホーロー(エナメルとほぼ同じ)、針は青焼のブレゲ針で、過ぎ去った時を感じさせるものの良好なコンディションを保っています。


ムーブメント側も。

装飾は少ないですが素晴らしい作りです。


タイトルに書いてしまっていますが、木製のケースから"天文台クロノメーター"に出場したムーブメントではないか?と推測されています、しかし前回の記事でも書いたように付属する書類が全くないため、推測の域を出ません。

ケースが四角くなっているため精度測定のための各姿勢を簡単にとらせることができ、測定作業をやりやすくしています。


まずは天文台クロノメーターについて簡単に。


古来、時間情報の大元となる標準時を定めていたのは天文台でした、これは地球上の位置が固定された天文台から天体の動きを観察し、そこから自転速度を求め、計算により基準時間を求めることができるからです。

この測定結果を基に高精度な振り子時計を校正することで必要充分な基準時間を作り出していました。


逆に、正確な時計と観察技術があれば星の動きから目印がない海の上でも自分が今いる位置を知ることができ、これを天測航法と言います。

天測航法に必要な海の上で使う高精度な時計をマリン・クロノメーターと呼び、これはCOSCで知られるクロノメーター規格のご先祖様です。


大航海時代、正確な航海はマリン・クロノメーターの精度に大きく依存し、正確なマリン・クロノメーターが求められていました、そこで天文台が測定を行う精度コンクールを行い、腕に覚えのある時計師が競い合うようになりました。

時代は少し後になりますが、セイコーも天文台クロノメーターコンテストに挑戦し、勝ちまくっていました(そしてコンテスト自体が消滅します)。



前ページ: タイガー豪雅カレラシリーズWV5111.FC6350腕時計、紹介
次ページ: レーストラックとリストの妥協のないパフォーマンス